コロナ禍で保育士休業しても休業補償なし、もしくは給料4割カット…
保育士として働く皆さんこんにちは!
このブログではコロナ禍で働く保育士の働き方についてご紹介しています!
今回テーマに挙げた内容は「コロナ禍で働く保育士の休業補填」について。
このコロナ禍で休業を余儀なくされた保育士の休業補填はどうなっているのでしょうか?
ぜひ現役保育士の方やこれから復職を考えている保育士さんの今後の働き方や復職する保育園選びに関して、なにか参考になれば嬉しいです。
休業中の保育士の休業補填が届かない…?なぜ
新型コロナウイルスの感染拡大で、対策のために保育園や幼稚園の休園や休校がありましたよね。
保育士もそれに伴い仕事を休まざるを得なかったことと思います。
ですが休業補償が十分にされていない!と訴えている問題があり、「介護・保育ユニオン」と加盟する保育士たちが内閣府に要望書を提出しました。
皆さんが働く保育園や保育施設では休業補償がきちんと支払われましたか?
現在、公立の認可保育園で働く保育士には公務員に準じたお給料が支払われているようですが、私立の認可保育園では公費と保護者が支払っている保育料が財源となった委託費が事業者に支給されて、そこから保育士のお給料が支払われるという仕組みになっています。
もちろん今回コロナ禍において休園して登園する子供が減っていても、国からは通常通りの委託費は支払われている状況。
ですが事業者によってはきちんと休業補償として支払いがない保育園も…。
委託費というのは使いみちにおいて、事業者の裁量に委ねられているのが実態で、その程度人件費に回すのか、保育士のお給料にどのくらい充てるかなどの規定がないんです。
そのため、通常であれば委託費の70%に相当するとされている人件費が保育士のお給料以外に流用されており、その結果保育士の低賃金の原因になっているとの指摘も。
保育士が働く保育施設の事業者によっては保育士のお給料に大きく関わるということですよね。
これによって、内閣府も「人件費の支出について適切に対応いただくべきだ」などと、事業者に向けて新型コロナウイルス感染症対策で休業を余儀なくされた保育士の休業手当として、給与相当額を通常通り保育士に支払うよう求めています。
対象は新型コロナウイルス感染症による保育体制の縮小、休園などを行った認可保育所や幼稚園、認定こども園、小規模保育施設などが休業させた職員です。
休園しても公定価格が保障されていることを踏まえ、「休業手当として平均賃金の6割を支払うことに止(とど)まるものではなく、休ませた職員についても通常通り賃金や賞与等を支払う」よう求めています。
また、常勤・非常勤、正規・非正規の違いで差を設けるのは適切でないとも明記。通知通りに給与が支払われているかどうかは、子ども子育て支援法、児童福祉法などに基づく指導監査の対象になるとして、地方自治体に適切な指導を求めています。
【参考サイト】
また、都内の認可保育園や私立認可園で働く保育士たちは…
都内の認可園に勤める30代の男性保育士は「委託費が園に支給されても、このうち人件費相当分が規定されない限り、事業者が利益追求のために保育士の賃金を減らすことは改善されない。保育士の待遇の悪化は保育の質の低下にもつながり、子どもたちにも影響することを考えてほしい」と訴える。
都内の私立認可園で働いていた30代の女性保育士は、コロナ禍で仕事を休まざるを得なくなったとき、「委託費は全額出ているのだから、休業補償をしてほしい」と事業者に直訴した。だが、担当者からは「委託費をどう使うかは、会社が決めること」と返答され、この間の十分な保障はなかったという。
女性は「子どもたちの育ちを支える保育士を守るより、会社の利益を優先することに強い違和感があり、がくぜんとした」と、6月末でこの園を退職した。
同ユニオン共同代表の三浦かおりさんは、「委託費の弾力運用が許されていることにより、国の想定よりも低い額しか保育士に支給されなかったり、園に必要な備品がそろえられなかったりしている。コロナ禍をきっかけに元々の制度上の問題が噴出してきた」と指摘した。
コロナ禍で休園しているのに出勤させられる保育士。なのに給料は4割カット
更に上記とはまた別の問題で、コロナ禍で働いている保育園や保育施設が休園しているにも関わらずなぜか出勤させられる保育士も。
通勤などの外出によって感染リスクが上がるものの、なぜか出勤させられている。
ちなみにこの記事では
ある東京都内の認可保育園では、自治体の要請による休園で、園児が一人も登園していないにもかかわらず、なんと職員全員が保育園に出勤させられ続けていたという。
ということも掲載されていました。
確かに仕事が休めない親や一人親の家庭の子どもに限定して登園を許可している保育園や保育施設もあります。
ですがそれ以外の子どもたちは保育園の利用自粛を要請されています。
登園してくる子どもが少ないとは言え、感染リスクはもちろんありますよね。
そんなコロナ禍でも休めない保育士がいるのも事実。
またそこで休暇を申請しても非正規の保育士は「特別休暇」となり、給与は6割とされてしまうというケースも…。
こちらの問題も上記と同じように、保育士を休ませても委託費から賄うことが可能なため、休業したら給与が4割カットというのはおかしい話なんですよね。
今回はコロナ禍の保育士への休業補償についてご紹介してみました
皆さんの保育園や保育施設での対応はいかがでしたか?
"給与の4割カット”や”休業補償ナシ”は本来であればおかしな話。
保育事業者に搾取されていると考えてもいい話ではあります。
このコロナ禍ではなかなか難しいかもしれませんが、そんな悪徳な事業者の元で働くより転職を考えてみてもいいかもしれません。
こちらの保育のすすめではメールや電話でも転職相談や求人案内、履歴書作成などの転職サポートが受けられます。
ぜひ転職をお考えでしたら参考にしてみてくださいね。
それでは